徳島市の15番札所 国分寺は、奈良時代に全国に建立された国分寺の一つです。本堂に隣接する庭園は、徳島特産の青石を使った名園として知られています。先ごろ、本堂と庭園の大がかりな修繕工事が完了し、建物と庭が調和した壮麗な景観がよみがえりました。 修繕工事の際に、様々な発見がありました。本堂の屋根瓦の下地葺きとして使われた11万枚のへぎ板の中には、「南大師遍照金剛」や近隣の札所の名前が書かれたものも多く、当時の遍路文化の一端を窺い知ることができます。