第七十九番札所 天皇寺
2015年4月5日(日)
天皇寺の正面にある「三輪鳥居」。全国で三ヶ所しかしかない珍しいもので、
普通の明神鳥居の左右にやや小さい脇鳥居を組み合わせています。
この鳥居をくぐり、正面奥が白峰宮、その手前を左に行くと天皇寺の本堂と、
大師堂があります。
「天皇寺」という名前は、崇徳上皇に因んで付けられたものです。
保元の乱に敗れた崇徳上皇は、讃岐国阿野郡西庄村に配流となり、長寛2年に
死去されました。亡骸の処遇について京からの返事を待つ際、金棺で冷たい
八十場霊泉に浸し清水を掛け続けたところ、21日間過ぎたのちも上皇のお顔は
まるで生きているごとくだったそうです。
その後、荼毘に付かれましたが、天皇寺から歩いてすぐにある八十場霊泉が、
今で言う「お通夜」をされた場所であり、この辺りを「八十場」と呼ぶように
なりました。
天皇寺から八十場の霊泉までは、歩いてすぐ。
近くまで来ると、金山からの湧き水が流れてくる心地よい音が聞こえます。
その水が溜まって出来た池に崇徳上皇のご遺体を浸されていたと伝わっています。
この霊泉の真向かいにある「八十場のところてん」は、お遍路さんの癒しの一時を
提供してくれる場であり、地元の皆さんにも親しまれる夏の風物詩になっています。
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【カテゴリー:シーズン1】