第九番札所 法輪寺
2015年12月27日(日)
徳島県阿波市土成町。稲刈りが済んで見通しのいい田んぼの中を歩いていると、こんもりと木々が生い茂る一画が見えてきます。九番札所、正覚山 法輪寺です。周囲を田畑で囲まれ、お寺のある場所の地名が「田中」である事から「田中の法輪さん」の愛称で古くから親しまれています。
そんな法輪寺に、このほど、新しい住職が就任しました。濱裕介(はま・ゆうかい)さん、31歳。先代であるお父さんの後を継いで、平成27年に住職になりました。
11月29日、法輪寺では大法会がありました。今回は、大法会に合わせて、数年に一度のご本尊のご開帳、それに裕介さんが住職になった事をご本尊に報告する「晋山式(しんざんしき)」も行われ、寺には朝から関係者や檀家の皆さんなど大勢の人が集まりました。
法輪寺のご本尊は、お釈迦様が入滅した時の姿を表現した涅槃釈迦如来像で、四国八十八ヶ所で唯一のものです。
晋山式は、近隣の札所の住職も出席して、厳粛な雰囲気の中、行われました。裕介さんは謝辞の中で「お釈迦様よりお大師様に伝わり、私に伝えていただきました仏法というものを、次の世代に伝えていく事が大事だと思いました」と話しました。
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