今回は、足摺岬に建つ38番金剛福寺まで車で12分程の距離、土佐清水市松尾地区に お邪魔しました。この松尾地区にあるお遍路休憩所「雪壽庵(ゆきじゅあん)」は、
仕事を定年退職した有田さんが、自分がお遍路でお世帯を受けた恩返しにと開いたもので、 午前8時から午後4時まで、立ち寄ったお遍路さんに飲み物やビスケットなどのお接待をしています。
五番札所 地蔵寺に近い遍路道ぞいにあるギャラリーカフェ ブリッサは、お遍路さんに人気の喫茶店です。マスターの立花悟さんは、歩き遍路をしていた時にお接待を受けた経験から、ご自身もお遍路さんの力になりたいと2008年にお店をオープンしました。悟さんは去年亡くなりましたが、奥さんの日野繁子さんが店を引き継いでいます。 現在、コロナ感染予防のため外のテーブルでのお接待はしていませんが、店の中では休憩や携帯電話の充電、トイレの利用などのお接待を行っています。ギャラリーカフェ ブリッサの営業時間は午前10時から午後6時。定休日は月曜と火曜です。
徳島県板野町の5番札所 地蔵寺の門前に、お遍路さんに愛されている老舗の民宿「おんやど森本屋」があります。100年を超える老舗ですが、2013年にリフォームし、客室はWi-Fi、空気清浄機完備の和モダンな空間に生まれ変わりました。 玄関には森本屋の看板とともに「美馬鍼灸院」の看板も掲げられています。五代目女将の美馬正子さんは鍼灸師でもあり、歩き疲れたお遍路さんのケアも万全です。(鍼灸院は予約制) コロナ前は、お客さんの6~7割は外国人でした。様々な国から来たお遍路さんと、翻訳アプリや身振り手振りでコミュニケーションを取るのも美馬さんの楽しみです。