室戸市にある3つの札所の一つ25番津照寺は、 その昔「船を救った」といわれる楫取り地蔵がご本尊です。 また平安後期に書かれた今昔物語集には、 この津照寺が火事になったおりに、 ご本尊自らがお堂から出て村人に知らせたという話も残っています。
麓から真っすぐ空に伸びるような石段を登っていくと、 途中朱塗りの龍宮城を思わせる鐘楼門があります。 沖に出た船からも見えることから「仏の灯台」とも呼ばれているそうです。
第24番最御崎寺は、徳島から高知に入って最初の札所です。 境内で見られる亜熱帯植物アコウの木は、室戸岬一体に自生し、 海岸の遊歩道沿いでは、タコの足のような気根で岩を抱くように 大きくなったものをたくさん見ることができます。
その最御崎寺の少し手前にあるのが「室戸世界ジオパークセンター」。 室戸ユネスコ世界ジオパークの拠点基地です。 入館無料、駐車場、もちろん清潔なトイレも完備で、 お遍路さんのちょっとした休憩の場所にもなっています。
ここで理学博士の柿崎さんに、ジオパークについておききしました。
名西郡神山町にある、四国霊場12番札所の焼山寺。その焼山寺そばの宿として、何代にもわたってお遍路さんを支えてきたのが、お宿「すだち庵」です。しかし、後継者問題に直面し、今年の4月に閉鎖せざるを得なくなりました。 その5か月後の9月、現オーナーの角田雄士さんは、前オーナーから「すだち庵」を引き継ぎ、営業を再開させます。そして、誰もが集える宿へと再生・復活させるためのプロジェクトを立ち上げ、寄付を募りながら、「すだち庵」リニューアルの準備を進めています。