第24番最御崎寺は、徳島から高知に入って最初の札所です。 境内で見られる亜熱帯植物アコウの木は、室戸岬一体に自生し、 海岸の遊歩道沿いでは、タコの足のような気根で岩を抱くように 大きくなったものをたくさん見ることができます。
その最御崎寺の少し手前にあるのが「室戸世界ジオパークセンター」。 室戸ユネスコ世界ジオパークの拠点基地です。 入館無料、駐車場、もちろん清潔なトイレも完備で、 お遍路さんのちょっとした休憩の場所にもなっています。
ここで理学博士の柿崎さんに、ジオパークについておききしました。
名西郡神山町にある、四国霊場12番札所の焼山寺。その焼山寺そばの宿として、何代にもわたってお遍路さんを支えてきたのが、お宿「すだち庵」です。しかし、後継者問題に直面し、今年の4月に閉鎖せざるを得なくなりました。 その5か月後の9月、現オーナーの角田雄士さんは、前オーナーから「すだち庵」を引き継ぎ、営業を再開させます。そして、誰もが集える宿へと再生・復活させるためのプロジェクトを立ち上げ、寄付を募りながら、「すだち庵」リニューアルの準備を進めています。
徳島市の「あづり越え」は、13番札所から18番札所へ直接向かう峠越えの遍路道です。1185年、源義経の軍勢が屋島に向かう際、越えるのに苦労した事から、阿波弁で「難儀する」という意味の「あづる」にちなんで名づけられたそうです。 徳島県内で遍路文化を守る活動を行っているNPO法人 徳島共生塾一歩会は、あづり越えを歩きやすいように整備しています。11月には草刈りやロープの張り替えなどを行いました。