シーズン1
第八十八番札所 大窪寺
八十八ヶ所結願の寺、大窪寺。
徳島県境に近い女体山の中腹に位置します。
こちらの梵鐘は、日本の音風景100選に選ばれており、
優しく付くことがその音色を楽しむコツです。
本尊である薬師如来様の手のはホラ貝が・・。
これは、人々の悩みや心の霧をホラ貝で吹き払うためでしょうか。。
こちらの大師堂では、実際に空海が使われていた錫杖が保存されており、
この日、その錫杖を使用してのお加持が行われておりました。
大師堂の地下は、お砂踏み道場があり、
88ヶ所全てのご本尊と足元には各霊場の砂が配置されております。
身体が不自由な方や時間がないために88ヶ所巡りが出来ない方、
また、お遍路さんでお越しの方がこちらでも手を合わせるために、
この道場を訪れています。
6月7日放送内容の再生はこちらから |
第八十七番札所 長尾寺
聖徳太子の開創と伝えられる長尾寺。
山門から覗く境内は、すっきりとした神聖な空気が感じられます。
山門を入った右側の楠は、樹齢約800年と言われ、根元の穴には「おせんさん」
と呼ばれる狸が住み着いていたそうです。
その魂が残っているということで、しめ縄を巻きお祀りをするようになったのですが、
今は、その痕跡を残すのみとなっています。
古くより聖武天皇(724)、天平11年(739)に行基菩薩がこの地を訪れ、
霊感を得られ柳の木「楊柳」をもって聖観世音菩薩像の尊容を刻み本尊とし、
堂宇を建立して安置されました。
また、長尾寺は静御前が母の磯禅尼とともに得度した後、髪を埋めたと言われる
「静御前剃髪塚」があり、歴史ファンも多く訪れます。
5月31日放送内容の再生はこちらから |
第八十六番札所 志度寺
志度湾に面して建立される志度寺。
開創は、推古33年(625年)と古く四国霊場屈指の古刹です。
本尊は、十一面観世菩薩立像、両脇侍の不動明王立像、毘沙門天立像は平安時代の作。
本堂、仁王門と共に重要文化財に指定されています。
こちらの閻魔堂は、寛文11年に建てられたもので閻魔様がお祀りされているお堂です。
中には真っ赤なお顔の閻魔様がお座りになっていますが、どこか愛嬌のある親しみやすい
お顔です。志度寺縁起絵によると、閻魔様は一度亡くなった方を蘇らせて、あの世で見た自
分と同じ閻魔様を作らせ志度寺にお祀りさせたそうです。
また、閻魔様の冠には観音様が10体いらっしゃいますが、これは、ご本尊が十一面観世菩薩
であることからで、全国的にも大変珍しいものです。
毎月、17日には閻魔堂を拝観することができますので、どうぞ、お立ち寄り下さい。
こちらは、藤原房前が母のために建立したと言われる「海女の墓」。
命日である7月16日には、「志度寺の十六度市」が開催され、年に一度、本尊の御開帳も
行っております。
5月24日放送内容の再生はこちらから |