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衛門三郎と十二番札所 焼山寺

2016年4月17日(日)

11番札所・藤井寺から12番札所・焼山寺までの、およそ13キロの山道は、歩き遍路の難所「へんろころがし」です。歩いて焼山寺へ行くお遍路さんは、途中で日が暮れないよう、朝7時ごろから歩き出す人も少なくありません。

標高およそ800メートルの山中にある徳島県神山町の12番札所・焼山寺。平地では桜が咲き始めていた三月の末でも、境内では肌寒さを感じるほどでした。午後になると、朝早く藤井寺を出発した歩き遍路が、次々に到着します。

焼山寺の近くにある「杖杉庵(じょうしんあん)」は、四国遍路の元祖・衛門三郎(えもんさぶろう)の終焉の地です。伊予の国の強欲な金持ちだった衛門三郎は、ある時、托鉢に来た弘法大師を追い返し、大師の持っていた鉢を叩き落として8つに割ってしまいます。ところが、その後、衛門三郎の八人の子供が次々に亡くなってしまいます。

悔い改めた衛門三郎は、お大師様に謝りたい一心で巡礼の旅に出ますが、なかなか会う事ができません。とうとう焼山寺の近くで力尽きかけていたところに弘法大師が現れ、罪が消えた事を衛門三郎に伝えました。

衛門三郎が亡くなった翌年、伊予の国で、衛門三郎と書かれた石を握った赤ん坊が生まれました。この石は、現在の51番札所・石手寺に納められています。

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